ジヌよさらば〜かむろば村へ〜

1円も使わないで生きていく! ―そんな生活ができるのか!? 濃くて不思議なこの村で。

田舎の小さな村“かむろば村”に、常識外れな大荷物で降り立った1人の青年。彼の名は高見武晴=通称・タケ。一見どこにでもいる若者だが、実はこの男…お金を“さわれない、使えない、欲しくない”の三拍子がそろった“お金恐怖症”になってしまった元銀行マン。現金にさわるだけで、とたんに激しいめまいに襲われ失神してしまうという筋金入りだ。「1円もお金を使わない!」と悲壮な決意を固め、かむろば村へやって来たタケは、どこか田舎の自給自足ライフを甘く見ているフシもあり度々命の危険にさらされるが、憎めない天然キャラに救われて、村人たちに度々助けられるのだった。そんな世界初(!?)お金恐怖症の異色の主人公が、貨幣経済のこのご時世、スクリーンに降臨する。

クセ者なのはタケだけではない。彼がやって来たかむろば村こそ、一見どこにでもある寒村ながら、ユニークというには濃すぎる村人たちが生息していたのだ。
学校はないけれど、異常に世話焼きな村長がいる。銀行もないけれど、写真好きで目が光ったりする神様がいる。病院なんてもちろんないけれど、色っぽい美人が(多少)いる。
そんなキャラクターの濃い村人たちのお蔭もあり、危なっかしいながらも奇蹟的に1円も使わない生活を続けるタケ。最初はタケの無知と無鉄砲さに半分あきれていた村人たちも、タケの存在を優しく受け入れてゆく。そんな矢先、穏やかだったかむろば村に不穏な風が吹き始める。村長の過去を知る不気味な男の出現、同時に迫りくる村長選挙をめぐる陰謀が発覚!村に来て間もないタケも、知らず知らずのうちに騒動の渦中へ…。タケの生活は思わぬ方向へ向かいだす…!

“ジヌ”とは、東北地方の言葉で<銭>のこと。都会から遠く離れたかむろば村で、無鉄砲でヘタレなタケがつかみとった“ジヌを使わない生活”の行きつく先は―!?
誰も観たことがないリアルとファンタジーの間をいく爽やかなエンタテインメント快作、ついに登場!

松田龍平×松尾スズキ×まさかの濃いぃ出演陣が贈るエンタテインメント快作!

主人公・タケには、人気、実力共に日本映画界のトップを走り続ける松田龍平。作品ごとに全く違う顔を見せる彼が、笑ったり泣いたりと、コミカルに体を張った熱演で存分に魅せる。監督は松田とは『恋の門』以来10年振りのタッグとなる松尾スズキ。俳優同志としては多々共演している2人だからこその化学反応が炸裂し、観る者を楽しませてくれる。かむろば村の村長・与三郎には、阿部サダヲ。長年、仕事を共にしている松尾スズキだけが知る新しい一面を披露している。与三郎の美人妻・亜希子には、日本を代表する女優の1人、松たか子。映像では初参戦となる松尾組の中で、さすがの存在感を発揮する。高齢化率40%の村で、もはや希少動物のような女子高生・青葉には、出演作が途切れることのない二階堂ふみ。かわいくもどこかアヤシイ青葉を嬉々として演じている。自他と共に認める村の“神様”・なかぬっさんには、日本映画界の宝!西田敏行。かの名優がカメラ片手に、目を光らせたり、空中歩行(?)する姿は必見だ。

他にも片桐はいり、中村優子、村杉蝉之介、伊勢志摩、オクイシュージ、モロ師岡、荒川良々、皆川猿時、そして松尾スズキも自ら俳優として出演し、与三郎の過去の秘密を握る重要な役柄を怪演している。舞台や映画好きならずとも、思わずワクワクしてしまうこの豪華キャスト陣。何かが起こらないはずがない!

原作は松尾スズキをはじめ、多くの著名人もファンを公言する漫画家・いがらしみきおの「かむろば村へ」。第14回手塚治虫文化賞最終選考ノミネート作品となった物語が、いがらし作品初実写映画化となりスクリーンに花開く。
そして、主題歌を手掛けるのは今、最も注目を集めているロックバンド・OKAMOTO’S。長編映画への主題歌提供は初となる彼らが、本作のために「ZEROMAN」を書きおろし、エンドロールを彩っている。

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